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繋駕速歩(けいがそくほ)
 速歩競走のひとつで騎手を乗せる騎乗速歩に対し、繋駕車(騎手を乗せる小さな馬車)を引いて競走するもの。速歩競走は馬は駆けることができず、人間でいう陸上競技の競歩と同じで4本の脚のうちどれかが地面についていなければいけない競走。使用された馬がトロッターだったことからトロッター競走といわれていたこともある。中央競馬では昭和43年に廃止となった。
経済(けいざい)コース
 ムダなくコーナーを走るということで、内柵すれすれに通るコースのこと。「経済コースをとれたから……」などと好レースをした騎手が話すように、最短距離を走りレースに不利のない時に使われる。
繋靱帯炎(けいじんたいえん)
 屈腱炎などと同じで競走馬にとって負担のかかる前肢に起こりやすい疾病。俗に「ナカスジ」と言われるもので、なかなか治りづらく、肥厚したりして競走馬として駄目になることもある。競走馬にとっては職業病ともいえるもので、脚部の疾病の中でも比較的多い運動器病。
軽種(けいしゅ)
 馬の分類で軽種といわれるのは、軽快で競走馬や乗馬に適したもので、サラブレッド、アラブ、アングロアラブ、サラブレッド系種、アラブ系種の五種類。以前は軽種の中に準サラというのもあったが、昭和49年、軽種馬の品種の改訂でなくなっている。
鶏跛(けいは)
 「とりあし」といわれるもので、鶏の歩くときによく似た歩様。後肢が地面を離れるとき、けいれん状に急激に飛節をあげる状態。常足(歩いているとき)で顕著にあらわれ、見た目に違和感はあるが競走能力にまったく関係ないので、気にすることはない。
毛色(けいろ)
 サラブレッドの毛色は以前は栗毛、栃栗毛、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、芦毛の7種と決められていたが、昭和54年ハクタイユウの白毛が認められ現在は8種となっている。
決勝写真(けっしょうしゃしん)
 スリット写真といわれるもので、競走する各馬がゴール板を通過する姿をレースの速度に近い一定の速度で撮影した写真。この写真を着順判定の参考にしている。「写真判定」とはこの決勝写真を見て決めることを言う。
血統(けっとう)
 ひと言でいえばその馬の血筋のこと。父、母がどんな馬の系統からきているかということで、一般に血統というとき、「○○の血統」という言い方をし、父馬および母馬の名前を指すことが多い。遺伝力の強いサラブレッドの場合、血統により馬の性質や能力が予測、判断されることが多く、より速い馬を作る上ではその配合に、多大な関心がはらわれている。この血統を系統づけて記されたものが血統書で、世界各国で出されている。
毛ヅヤ
 パドック解説などで「毛ヅヤがいい」「毛ヅヤが冴えない」などとさかんに使われているが、毛の色・艶のことである。馬の栄養や健康状態がよく現れるのがこの毛ヅヤで、状態のいいときはつやつや光って見えるし、状態の悪いときは毛が立って光沢がなくなりボサッとした感じに見える。毛ヅヤは馬の手入れの良し悪しによって違うし、光線のあたり具合や、季節(寒い時季、冬毛が出ると毛ヅヤは冴えない)によってもその光沢に違いがあるので、そのときの状況に応じて見極めたいものだ。
気配(けはい)
 “気合”と混同しやすいが、気合は馬が競走に向かっての気分の充実度といったもので、元気なときは「気合が乗る」「気合がいい」といわれる。その気合を含む、動きや馬の出来具合(造り)、落ち着きのあるなしなどすべてを観察した状態を気配といっている。具体性がなくても見た感じがいいとき「気配がいい」という言葉で表されることもある。また、追い切りやレースまでの過程での良し悪しを「中間の気配が……」と使われることも多い。
毛ばなが咲く
 毛ヅヤに関連することだが、毛先に現れる現象で、急激に熱が出たりしたときに被毛が逆立ち光沢もなくなる状態。こんな時はブラシをかけても直らない。熱など出なくとも疲労がたまるとこんな状態になることもあり、毛ばなの咲くようなときは調子落ちと見ていい。
検疫(けんえき)
 家畜伝染病予防法に定められた「輸出入検疫」については、馬の場合、基本的には輸出時には5日間、輸入時に10日間の繋留検査が実施されている。日本での国際レースに出走する外国馬は、参加国との間で取り決められた条件に基づき、5日間の輸入検疫で出走できる。海外遠征をした日本馬は、帰国後5日間の輸入検疫のあと、3週間の着地検査(観察期間)が必要。ジャパンカップ等の国際招待競走に出走する外国馬については、競馬学校内にある国際厩舎地区が、輸入検疫の施設として使用されている。また、牧場からトレセンまたは競馬場に入厩する際にも、数時間から1日の間“検疫馬房”に拘束され検査されること(入厩検疫)になっている。
顕彰馬(けんしょうば)
 昭和60年に日本中央競馬会創立30周年記念事業の一環としてできた制度。中央競馬の発展に多大の貢献のあった過去の名馬の功績をたたえ、顕彰して後世へ伝えていくことになった。
検量(けんりょう)
 出走馬ごとに定められた負担重量をチェックすることを検量という。発走の70分前に全騎手が行うのを「前検量」といい、レース終了後に上位7位までに入線した騎手及び裁決委員が特に指定した騎手が行うのを「後検量」という。この検量をする場所を検量室という。
権利取り(けんりとり)
 目標のレースに出走するための権利を取ること。クラシックレースなどでは出走を予定する馬が多いので、収得賞金の少ない馬はトライアルレース(上位2~3頭が優先出走権を得る)に出走して権利を取りに行く。またハンデ戦に出走するには一定期間に何回(条件によって異なる)か出走しないと登録できないため、目標のハンデ戦を使うために出走することも権利取りという。この場合は勝負にこだわらず使うだけという意味も含んでいる。
減量騎手(げんりょうきしゅ)
 見習騎手ともいうが免許の通算取得期間が3年未満であって、勝利度数が100勝以下の騎手に一般レース(特別レースのように斤量の定められたレース以外のレース)において、負担重量を減量する特典が与えられている。勝ち数が30勝以下は3キロ減、50勝以下は2キロ減、100勝以下は1キロ減の負担重量で騎乗できる。  この減量制度は技術の未熟な新人(若手)騎手がベテラン騎手と同一条件で競走したとき不利になるため、そのハンデとして負担重量を軽くすることで騎乗機会を少しでも多くし、見習騎手の育成を図るために設けられたものである。  当日版(新聞)の騎手欄にある▲は3キロ減を、△は2キロ減、☆は1キロ減を表している。
ゲート
 スターティングゲート(発馬機)のこと。「ゲートがいい(悪い)」という場合はゲートからの出がいい(悪い)という意味で、“発馬”そのもののことをゲートと言うことも多い。
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