競馬用語辞典 あ行 > お

競馬用語辞典

あ行 > お 競馬場語辞典

追い切り(おいきり)
 各馬の出走(土・日)の2、3日前の水、木曜日に最後の仕上げとして追われる調教のこと。この追い切りという言葉には多分に一杯に追うという意味あいがある。出走に際しての調子の把握と馬体の調整を目的とするので、単に速いタイムを出すということだけでなく、動き(脚いろ)の良し悪しがポイントとなり、これを見分けるのがトラックマンの仕事。本紙では“調教短評”、“調教解説”などで各馬の状態を詳細にお届けしている。またこの追い切りの日を追い日と呼んでいる。
追い込み(おいこみ)
 レースにおいて前半後方に位置して直線で先行馬に迫るタイプの戦法を追い込みといい、その馬のことを追い込み馬という。先行馬あるいは逃げ馬と対比されるタイプで、強い馬は追い込み馬といわれた時代もあったが、こういったタイプは他力本願になりがちでスローペースだと取りこぼすことも多く、現在一流馬といわれる馬で追い込み一辺倒というのは少ない。
おいでおいで
 騎手が後ろを振り向いて後続馬との間隔を見定めるほどの余裕のある勝ちっぷりのことで、他馬をまったく問題にしないで楽に勝つこと。
大穴(おおあな)
 大きな配当のこと。元来は予想外の欠損という意味だが、賭事においては予想外の結果という意味が生じ、競馬では人気のない馬が勝って、高配当になった場合をいう。一般には単勝では2,000円以上、連勝では10,000円以上くらいを言うが、滅多に出ない配当という意味からすれば50,000円以上が妥当か。
おかぐら
 馬の耳は普通はピンと立っているものだが、横に垂れている馬もときに見かける。これが神楽舞の獅子の耳に似ていることから、おかぐら耳といわれるようになった。耳のつけ根にゆるみがあり力強さはないが、“お神楽にソツなし”と言って喜ぶ人もいるように馬の能力に関係ない。昭和48年オークス馬となったナスノチグサがこの耳だった。また、フランスでは“ジェベルの耳”と言っている。
置き障害(おきしょうがい)
 障害コースには固定された障害が設置されているが、これとは別に障害レースのときだけ平地のコースに置く障害のこと。片面竹柵、両面竹柵があり(一部は高さを変えることが出来る可動式障害)グリーンウォールやハードルなどの呼称がついている。
抑える(おさえる)
 馬の行くままにまかせるのではなく、騎手が手綱を絞ってスピードをセーブすること。逃げ馬の場合ならペース配分を考えてのことだし、追い込み馬なら力をタメるために抑えてレースを進めるもの。極端な抑え方をすると馬が掛かってしまうこともあり、無理なく抑えられるかどうかは騎手の技量によるところが大きい。また、調教でも「抑え気味に追った」などと使われるが、オーバーワークにならないように加減して追うことをいい、調教やレースで騎乗者の指示通りスピードをセーブできる馬を“抑えの利く馬”といっている。
オッズ
 馬券の概算払い戻し率のこと。競馬場の掲示板や場内テレビなどに示されている数字がそれで、トータリゼーターシステムのコンピューターに直結されている。
お手馬(おてうま)
 いつも同じ騎手が調教しまたレースに騎乗していて、その馬の癖や性格など熟知している馬のこと。“お手馬手綱いらず”という言葉があるくらいで、これは安心してみていられる馬と騎手との関係を表している。一般にはベテラン騎手や有名ジョッキーの方がうまいとされているが、若手や見習い騎手でも乗りなれた馬の場合「この馬はお手馬だから」というように一目置かれることもままある。
尾花栗毛(おばなくりげ)
 馬の毛色の一種で、栗毛の中で前髪、たてがみ、尾の先などが白いものをいう。尾がススキの穂(尾花)のように見えるためこう呼ばれる。走っていて目立つし美しいので、一線級になればファンがつきやすい。
重い(おもい)
 馬体が重いとよく使われるが、重っくるしいという意味。素軽さがないということで、動きが重いともいう。体重が増えて目方が重いときも同じように「重い」という言葉が使われているが、前後の内容とニュアンスで使い分けられている。似た言葉に太いというのがあるが、これはあくまで外見上太く見えるということで、馬体が絞りきれない状態のこと。また、負担重量が重いとき「斤量が重い」というし、馬場が悪いときは「下(馬場)が重い」などという。
親子丼(おやこどんぶり)
 ひとつのレースで同じ厩舎、または同じ馬主の馬が1、2着を独占したことをいう。一般に「〇〇(厩舎または馬主の名前)の親子どんぶり」というように使われている。
折り合い(おりあい)
 馬と騎手との呼吸がピッタリ合うこと。騎手が抑えたいのに行きたがって抑えが利かないこともあるが、こういう状態を折り合いを欠く、または折り合っていない、折り合いがつかない、などという。逆に騎手の思いのままレースをしている姿は折り合いのついた状態である。折り合いがつかないと馬の能力を出し切れないため、ジョッキーは皆この折り合いをつけることに全力をそそいでいる。人馬一体になることを「鞍上人なく鞍下馬なし」というが、これは折り合いのついた状態を表す言葉である。また、折れ合いという人もいるが意味は全く同じである。
下ろす(おろす)
 競馬にはじめて出走させること。「次の開催の初日に下ろそう……」というように使う。また障害に初めて走らせるときも「障害に下ろす」という。中央競馬で競走していた馬を地方(公営)に転出させるときには「地方に下ろす」というように“上がる”の反対語。このほかにも今まで騎乗していた騎手を何らかの理由で替えるときに「おろす(おろした)」と使われる。
オーナーブリーダー
 馬主であり、生産者でもある人のこと。もともと生産者である人が、馬を他人に売らず走らせるようになった馬主もいるが、馬主がよりよい馬を安く手に入れるという目的で生産牧場をもつというケースも多いようだ。
オーバーシード
 競馬場の芝コースは野芝が張られているが、秋以降になると枯れてくるし道悪での競馬があると傷みも激しくなるため、この野芝の上に冬場に強い洋芝の種をまき、冬期でも緑の芝生で競馬が出来るようにしている。このことをオーバーシードと呼んでいる。’91年の阪神競馬場から始まり、現在冬期に競馬の行われる競馬場で実施されている。
オープン
 オープンレースといえば、すべての馬が出走できるレースのことをいい、オープン馬とは最高条件(賞金で分けられたクラスを超えた収得賞金の多い馬)のことである。どの馬にも開放されているのがオープンレースの主旨だが、現状のオープンレースでは未勝利馬を除くとか〇〇万以下の馬を除くといった条件がつけられているので、ある程度賞金を稼いでないとオープンレースには出走できない。また、オープン馬イコール素質馬という意味合いもあり、条件馬であっても「オープン級の器」などと使われることはよくある。
殿堂入り!競馬予想サイト
殿堂入り!ベストアンサー
  • 回収率ランキング
  • 安心ランキング
  • 実績ランキング
  • 的中ランキング
  • 競馬場情報
  • 競馬レース情報
  • 競馬用語辞典
  • 掲載エントリー募集中
  • 注意書